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イスラエルで、踊りたい

老若男女、観ることも踊ることも、ダンスが日常にある街テルアビブ。毎日スタジオで踊りたい、とにかくイスラエルのダンスにどっぷり浸かりたい、という人に向けて、今踊れるテルアビブの場所を紹介します。

ー眞みちる(テルアビブ在住ダンサー)

ついにイスラエル日本間の直行便の就航が始まり、イスラエルで踊ってみたい!という人へのより気軽なアクセスが開かれた。イスラエルのコンテンポラリーダンスは国内外ともに広く認知され、世界中から集まるダンサーとアーティストが日々トレーニングや創作に取り組んでいる。今までよりも気軽にイスラエルに訪れて、カンパニーのオーディションやワークショップを体験することのできる良い機会かもしれない。

<どこで踊れる?>

● Gaga
バットシェバ舞踏団のオハッド・ナハリンによるメソッドであるGaga は、一般向けのGaga peopleクラスがスザンヌ・デラール・センターにて一日三回行われている。老若男女ありとあらゆる身体と一緒に汗を流すのは、単純に楽しい。ダンサー向けのGaga dancerは、GagaLabと称して夏と冬、約二週間のインテンシブが行われる。

https://www.gagapeople.com/en/gaga-in-israel/
https://www.gagapeople.com/en/gaga-at-suzanne-dellal-2/
info@gagapeople.com

● Pro morning
2年以上のプロ経験があるダンサーを対象にした、朝のクラス。同じくスザンヌ・デラール・センターにて、バレエ、コンテンポラリー、ピラティスなどのハイクオリティなクラスが25₪(約900円)で受けられる。生徒の意見を元にクラスや講師が決められているのが特徴。フリーランスアーティストにとって、リハーサル前のウォームアップや情報交換に欠かせない場となっている。

https://suzannedellal.org.il/en/project/pro-mornings-2/
promornings@sdc.org.il

● Hasadna
春夏秋冬の年4回、約5日間にわたって行われるインテンシブ。クラスはGagaとレパートリーで構成されており、海外からの参加者も多い。毎回アーティストは違うものの、LEV、バットシェバ、ノア・ツック、ロイ・アサフのダンサーが講師であることが多く、それらレパートリーを学ぶことができる。

https://www.instagram.com/hasadna_the_dance_workshop/?hl=en
info.hasadna@gmail.com


● カンパニークラス
ヤスミン・ゴデールダンスカンパニーでは、不定期のオープンクラスを火曜日の朝に行っている。また、アブシャロム・ポラック、フレスコ、インバルシアターなどのカンパニーも、個人で問い合わせることで朝のカンパニークラスに入れてもらえるケースがあるので、働きたいカンパニーがあったら連絡を取ってみるという手もある。

https://www.yasmeengodder.com/workshops
Office@yasmeengodder.com


イスラエルのダンスレッスンは、バレエも裸足であったり、日本に比べたらずっとやりたい放題。ただただ、自分たちの身体の訓練と歓びのためにある。新しいダンスに出会いに、毎日ひたすらダンス漬けの生活を一度、イスラエルで送ってみるのも良いかもしれない。

Q&A: 眞みちるさんに尋ねてみました

Q - 他のスタジオやカンパニーでも「Gaga」は受けられる?
A - イスラエル各地にGagaの先生が派遣されて日々クラスが行われていますが、スザンヌデラルが一番頻度も高く、Gagaを集中的に受けたい人にはスザンヌデラルがおすすめです。

Q ‐ 「カンパニークラス」はヤスミン・ゴデール以外のどのカンパニーにもあるもの?
A ‐ ほぼすべてのカンパニーが、朝のクラスから一日を始めます。外部の人を受け入れているカンパニーもあれば、そうでないカンパニーもあります。海外から仕事を探しに来ているダンサーである場合、直接問い合わせることで特別に参加させてもらえるケースもあります。

Q ‐ スザンヌ・デラール・センターは、飛び込みの日本人でも参加できるようなオープンなクラスやイベントはやっていますか?
A ‐ それぞれ事前登録が必要になりますが、Gaga peopleのクラス、Pro morningのクラス、Hasadnaのワークショップがそれにあたります。日本人の方もよく見かけます。

Q ‐ プロのコリオグラファーが地域の公民館やレンタルスペースやフェスなんかでイベント的にレッスンを開催することとかはありますか?
A ‐ 不定期に開かれるものはコリオグラファーのSNSをチェックすると良いです。定期のものであれば、年四回のHasadnaがこれに近いです。

Q ‐ 日本になくてイスラエルにあるダンスの利便性や、ダンスに対するアクセサビリティの良さは?
A - まず毎日朝クラスがあること。日本の一般的なダンススタジオと比べて物価高のイスラエルにしては値段が安いこと。また、スタジオナイム(Studio Naim)というダンススタジオなどは誰でも行けるオープンレベルのクラスがたくさんあって、ダンスを趣味でやりたい人や学生など、老若男女問わず幅広い層の人が毎日通っています。https://www.naim.org.il/en/

年配の男性人の肖像画

Michiru Shin

眞みちる Michiru Shin

日本で高校を卒業後渡英。ブライトン大学で美術を学ぶ傍らダンスを始める。卒業後イスラエルに移住し、現在はテルアビブにてフリーランスのダンスアーティスト、またイランレブメソッドの施術師、ムーブメント講師として活動中。Yasmeen Godder dance company、Bosmat Nossan、Lilach Livne などの作品で踊っている。
https://www.michirushin.com/
7月28日‐スザンヌデラル、8月3日‐エルサレムにて、ヤスミンゴデールの最新作 “Songs of Sequence” に出演。

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