Israel Ministry of Foreign Affairs
22/12/13
エリアフ・インバル 2年ぶりの来日!東京都交響楽団「第9」ほか
UP COMING
Event Details
ヨーロッパで高い人気を誇るピアニスト、マルティン・ヘルムヒェンが来日する。12月19日、20日の2日間、東京都交響楽団の定期演奏会にソリストとして出演、エリアフ・インバルの指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を弾く。
ヘルムヒェンは1982年ベルリン生まれ。ドイツのハノーファー音楽大学で学び、2001年のクララ・ハスキルコンクールの優勝後に演奏活動を開始している。ソロではシューマン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの作品を中心にCDを数多く発表。室内楽にも熱心で、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタを全曲録音している。2019~20年にベルリン・ドイツ交響楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲をアルバムリリースし、グラモフォン・アワードを受賞した。聴いてみると、ピアノパートに出てくるシンプルな音階が、ヘルムヒェンが弾くと輝くように美しく正確で、豊かな音楽になっていることに気づく。余計な装飾がなく完成されたベートーヴェンの書いた音を、圧倒的なテクニックで引き締まった演奏として聴かせる。そんなヘルムヒェンのピアニズムは、大理石のギリシャ彫刻のような存在感があり、独創的な解釈が聴き手を魅了する。
指揮のエリアフ・インバルは、イスラエル出身。1991年に東京都交響楽団と初共演して以来、マーラーやショスタコーヴィチなど数多くのライブCDを録音してきた巨匠だ。特別客演指揮者、プリンシパル・コンダクターを経て、現在は都響の桂冠指揮者をつとめている。きわめて高度な演奏力を誇る都響は、難易度の高い要求をインバルが出してもきっちりと音にしてくれることは間違いない。そこに40歳と、演奏家として脂がのっているヘルムヒェンが、ベートーヴェンで正面から組み合う。ピアノとオケの音が端正に、まばゆく、火花を散らしながら疾走する様子が思い浮かぶ。相当に聴きごたえのあるコンサートとなりそうだ。チケットは、都響WEBチケット・都響ガイド他で販売中。
(文・音楽ライター 山本美芽)
<第962回定期演奏会Bシリーズ>
2022年12月13日(火) 19:00開演(18:00開場)
サントリーホール
都響スペシャル(12/14)
2022年12月14日(水) 19:00開演(18:00開場)
東京芸術劇場コンサートホール
指揮/エリアフ・インバル
ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品 op.6(1928年版)
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 WAB104 《ロマンティック》(ノヴァーク:1874年第1稿)
S¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C¥4,500 P¥3,500(12/13) Ex¥3,200(12/14)
聴きどころ
「よみがえる原初の風景」
インバルのブルックナー4番、都響では23年ぶりの「第1稿」の演奏です。私たちがよく知る改訂稿とは驚くほど異なる相貌の《ロマンティック》が、インバルの指揮でその野心に満ちた姿を現します。そして、その前衛性で通じるものがあるとインバルが語るウェーベルンの、短くも壮絶な抒情が襲う作品6との大胆な組み合わせも聴きどころです。
<第963回定期演奏会Aシリーズ>
2022年12月19日(月) 19:00開演(18:00開場)
東京文化会館
第964回定期演奏会Cシリーズ(平日昼)
2022年12月20日(火) 14:00開演(13:00開場)
東京芸術劇場コンサートホール
指揮/エリアフ・インバル
ピアノ/マルティン・ヘルムヒェン
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 《皇帝》
フランク:交響曲 ニ短調
(12/19)S¥ 7,500 A¥ 6,500 B¥5,500 C¥ 4,500 Ex¥3,200
(12/20)S¥ 7,000 A¥ 6,000 B¥5,000 C¥ 4,000 Ex¥2,700
聴きどころ
1982年ベルリン生まれのマルティン・ヘルムヒェンの華麗にして知的な演奏と、インバルの峻厳なサウンドが相まって、一段と輝かしい《皇帝》の出現に期待が高まります。そして、インバルが指揮するフランク(2022年が生誕200年)の交響曲ニ短調は、この曲がベートーヴェンの系譜に位置し、ワーグナーの影響も受けていることをいっそう明らかにすることでしょう。かくして、次の週に演奏するベートーヴェンの偉大なニ短調の交響曲=「第九」につながっていくのです。
<都響スペシャル「第九」>
2022年12月24日(土) 14:00開演(13:00開場)
東京芸術劇場コンサートホール
都響スペシャル「第九」
2022年12月25日(日) 14:00開演(13:00開場)
東京文化会館
都響スペシャル「第九」
2022年12月26日(月) 19:00開演(18:00開場)
サントリーホール
指揮/エリアフ・インバル
ソプラノ/隠岐彩夏
メゾソプラノ/加納悦子
テノール/村上公太
バス/妻屋秀和
合唱/二期会合唱団
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 《合唱付》
S¥ 9,000 A¥8,000 B¥ 7,000 C¥ 6,000 Ex¥4,000(12/24・25)
※12/24・25公演のシルバー割引は予定枚数終了しました。